Linuxが起動しない場合
概略
インストール用のフロッピーディスクか CD-ROM で起動しがんばる.
具体案
Red Hat Linux のセットアップ CD-ROM では次のようにレスキューモードでの起動が可能.
まずインストーラを起動
boot:
ここで次のように入力します.
boot: linux rescue
これで Rescue モードで起動します. 起動するとプロンプトが表示されます.
tcsh#
次に Linux のパーテーションをマウントします. この場合は, /dev/hda5 を /mnt/tmp にマウントすることとします.
bash# mkdir /mnt/tmp bash# mount /dev/hda5 /mnt/tmp bash# cd /mnt/tmp
次にカーネルイメージをフロッピーディスクにコピーしますのでフォーマット済みの空のフロッピーディスクを挿入します.
カーネルイメージは Redhat 系の Linux ディストリビューションの場合, /boot の下に vmlinuz という名前で置いてありますがほとんどはシンボリックリンクですので以下のようにして確認します.
bash# cd /mnt/tmp/boot bash# ls -l vmlinuz vmlinuz ---> vmlinuz-2.2.16-LL2
このように表示されたら vmlinuz は vmlinuz-2.2.16-LL2 のシンボリックリンクですので, 実際にコピーするのは vmlinuz-2.2.16-LL2 になります.
コピーするには以下のコマンドを実行します.
bash# dd if=vmlinuz-2.2.16-LL2 of=/mnt/tmp/dev/fd0
または以下のようにします.
bash# dd if=../dev/hda5 of=../dev/fd0
ディレクトリを移動します.
bash# cd ..
次に以下のコマンドを実行します.
bash# usr/sbin/rdev dev/fd0 dev/hda5
または,
bash# /mnt/tmp/usr/sbin/rdev /mnt/tmp/dev/hda5
以上で起動用フロッピーディスクの完成です. 再起動してこのフロッピーを試してみます.
bash# exit
次に, 無事フロッピーで起動できたら Windows と Linux を(LILO や GRUB などの)ブートローダから起動できるようにそれぞれの設定ファイルを編集します. 現在, Windows しか起動できない状態であるならばこれらのファイルを次のように編集することで両方を起動することが可能になります.
まず, ブートローダが LILO の場合です. 設定ファイル /etc/lilo.conf を編集します.
LILOの設定ファイル /etc/lilo.conf boot=/dev/hda map=/boot/map install=/boot/boot.b prompt timeout=50 image=/boot/vmlinuz-2.2.16-LL2 label=linux root=/dev/hda5 read-only other=/dev/hda1 label=windows2000 table=/dev/hda
この例では, LILO が MBR (マスターブートレコード) にインストールされますので, 電源を入れると LILO が起動し, そのまま5秒放っておくか boot: と表示されたら linux と入力すると Linux が起動します. また Windows を起動するには boot: と表示されたら windows と入力します.
このように /etc/lilo.conf を編集したら次にコマンドを実行して反映させます.
# /sbin/lilo -v
これで Linux と Windows を, LILO を使って起動できるようになります. 万が一, MBR (マスターブートレコード) から LILO を削除したくなったら, Linux を起動して, 以下のコマンドを実行するか,
# /sbin/lilo -u
Windows の起動用フロッピーから起動して,
C:\> FDISK/MBR
というコマンドを実行することで削除できます.